多くの人は、この地上に末永く残る遺産を作ろうと一生懸命になっています。
自分がこの世を去った後も、みんなに思い出してもらいたいというわけです。
しかし、最も肝心なことは、人々があなたの人生をどう評価するかではなく、神が何と言われるかなのです。
どんなに立派な貢献をしてもいつか忘れ去られ、記録は塗り替えられ、名声は消え去り、業績も人々の記憶から消えていくということを、多くの人は理解していません。(中略)
 この地上に財産を残すために生きるのは、近視眼的な生き方です。
もっと賢い時間の使い方は、永遠に残る遺産を築くために生きることです。
あなたは人々に覚えてもらうために生きているのではありません。
永遠への準備のためにここに生かされているのです。
 わたしたちはみな、いつの日か、神の前に立たされる時を迎えます。
永遠に入る前に、そこで最終試験とも言うべき、人生の審査を受けることになります。
聖書は言っています。「私たちはそれぞれ、個人的に神の裁きの御座に立たされることを覚えておきなさい。・・・・・そうです。
私たちはみな、神に対して個人的な申し開きをしなければならないのです」(ローマ14・10−12NLT)
幸いなことに、神は私たちがこの試験にパスすることを願っておられ、前もってその質問を教えてくださっています。
聖書を通して、神は私たちに、次のとても大切な2つの質問をしておられます。
 第一の質問は、「私はひとり子イエス・キリストに対して、あなたはどのような態度をとりましたか」というものです。
神はあなたの宗教的背景や教理的見解を尋ねておられるのではありません。
ポイントは次の点にあります。
あなたは自分のために主イエスがしてくださったことを受け入れ、彼を愛し、信じましたか。
主イエスは言われました。「私は道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければだれも天の父(神)のみのとに行くことはできません」(ヨハネ14・6NIV)
神は、あなたが神の御子キリストを知り、彼を愛し、彼に信頼するようになることを願っておられます。
 第2の質問は、「わたしがあなたに与えたものを、あなたはどのように活用しましたか」というものです。
あなたは、あたえられた人生をどのように活用したでしょうか。
自分のために浪費してしまったでしょうか。
それとも、神があなたを造られたその目的に従って有効に活用したでしょうか。
これら2つの質問に備えるのが、本書の目的です。
リック・ウォレン 「人生の目的を探る旅より」転写